8月7日にネパールにやって来て,はや3ヶ月弱.来週日本に一時帰国するということで,軽くまとめに入りたいと思います.
何気に,今が不在時の引き継ぎや日本での業務の確認などで,一番忙しかったりもします.なので,この一週間如何では,このまとめが意味を失うおそれもあるのですが,忙しくばたばたしている間に気がつけば成田,と言うことになりそうなので,今のうちに簡単にまとめておこうかと.

あんまり面白いことは書いてないです。
微妙にぼやかして仕事について書いてきていたのですが,私がネパールに来ている理由は,この国で観光事業を立ち上げるのが目的なのですね.具体的にはホテル事業です.

この目的は,いわば大目標で,それに対して,3ヶ月ごとに小目標を設定し,1クール,1クールを乗り越えていくのが私のお仕事スタイルになります.
そして,日本を出発する時点での第1クールの小目標は,

1.ネパールに現地法人を設立
2.ポカラのレイクサイドエリアにネットカフェを開店する
3.ポカラのレイクサイドエリアでフリーペーパーを発行する
4.ネパールの素材を用いた商品開発のためのマーケティング


というものでした.この小目標について,現状と展望を概説します.

1.ネパールに現地法人を設立する

8月7日にネパールに到着して以来,最初の1ヶ月半程が,この小目標のために費やされました.結果として,現地法人の設立は,私の帰国までに終わりそうもありません.その理由として,

①書類の用意にてまどった
②続出する新事実への対応にてまどった
③事業内容の変更
④ダサイン(とティハール)にやられた(やられる)

の4つが挙げられます.
現地法人の設立に関しては,提出する申請書にネパール語で書かれたバージョンが必要であったり,ネパールの法律も分からなかったりしたこともあり,現地の弁護士に依頼して進めることになったのですが,この打ち合わせの過程がなかなか波瀾万丈でした.最初に会った弁護士には,あなたが現地法人を設立してやりたいという事業は,全部法律で禁止されています,とか言われましたからね.その後も色々ありつつ,危うく三人目か,という所で,なんとか二人目の弁護士に依頼することで話がまとまりました.
まぁ,それについてねちねち書くのもあれなので,現在そして未来へ目を向けますと,現状,基本的にこの業務は私の手を離れ,弁護士が進める段階に入っています.
まぁ,この前のダサインの間,官公庁は完全にストップしていたようなので,これから始まる,に近い状況というのが正直な展望.そして来月にティハールというお祭り連休がまたしても.これを踏まえて,12月中には設立が可能だと見込まれます.ネパールの人はお祭り好きすぎる.

2.ポカラのレイクサイドにネットカフェを開店する
こちらの小目標への道のりは,会社設立よりもさらに波瀾万丈.まず,小目標が,

ポカラのレイクサイドにおける,12月1日からの賃貸によるホテル運営の準備

に途中で変わりました.これが上で書いた事業内容の変更ですね.ブログのタイトルが「ホテルレイクサイド」なのもこの為です.以前のエントリーにちらほら出てきた,元アル中のおっさんと賃貸物件を探していたら,レイクサイドで手広く観光事業を展開している,とあるホテルのオーナーに,「You,ホテル丸ごとかりちゃいなYO!」って言われて,とんとん拍子でそういうことに.別にあの人ぽい人物なわけじゃないのですけど.

で,「準備」の内容がどのようなものかというと,

①ホテルのオーナーとの賃貸契約の内容についての折衝
②現従業員との雇用交渉と新従業員雇用の準備
③ホテル設備の改善計画を決定
④レストラン設備の整備計画の決定
⑤マーケティング方針の検討

おおまかにこの5つ.第1クール後半はこの業務がメインでした.
毎日毎日打ち合わせの地味な日々で,通訳も兼ねていた元アル中のおっさんが家庭の事情で私の元を去ったこともあり,日本語会話のほとんどない日常を送ることに.まぁ,私の募る思いとかは,皆さん割とどうでもいいと思うので,気になる進捗状況はといいますと,

①ホテルのオーナーとの契約内容の折衝→済
②現従業員との雇用交渉と新従業員雇用の準備→済
③ホテル設備の改善計画を決定→済
④レストラン設備の整備計画の決定→最終調整中
⑤マーケティング方針の検討→進行中

というのが現状です.ホテル自体の賃貸は12月から始まるので,まだ余裕があるのですが,レストランの建設が,11月の半ばから始まる予定と言うこともあり,色々と具体的に詰めないといけないことも多くてですね.なかなか大変です.

賃貸契約に関しては,オーナーがこっちで代々お金持ちな一族の人だったこともあってか,概ね恙無く終えることが出来ました.なんというのですか,お金持ちだから余裕もあるし,あんまりシビアな人でなくてですね.さらに,これは個人的資質なのでしょうけど,ホスピタリティに溢れる人なので,一緒に頑張ろうぜって空気を向こうの方からも作ってくれる.この人と繋がりを持てたのが第1クールの一番の収穫かもしれません.

それに対して難儀した(ている)のが③と④.こちらの業者の人って,こっちが「○○ルピーで全部済ませたい」って言うと,無理っぽくても,「いや無理」って言わないのですよ.「出来る出来る」って言って,具体的に計算していくと,「難しいから○○ルピーくらい追加しない?」って話になる.
私頭固いですからね.資金が幾らと決まった以上,逐次追加とかとりあえず頭にないので,「○○万で出来るように計画して,見積もって欲しいって言ったのになんだこれは」とか軽く詰問口調になったりもしたものです.さぁ詰問してやるって息巻いていたらダサイン連休に突入して,振り上げた拳の下ろし場所に困ったりもしたものです.ダサイン終わっても設計士の人から連絡が来なくて,人づてに聞いたところ,「村でゆっくりしてるみたい」ですって.身体の奥から震えを感じましたよ.結局僕が簡単な図面を引いて,ホテルのオーナの助力を受けつつ,業者の人と直接打ち合わせをしています.
ところで,賃貸でのホテルの運営,というのは,将来的な,自前でのホテルの建設・運営に向けてノウハウを獲得することも目的だったりしますので,お金の遣い方一つとってもトレーニングの一環となる訳です.その割に話の第一印象としては派手かつ豪快なので,人と話す時にその辺のギャップを埋めるのに苦労します.この前,・のマーケティング方針の検討に関して,ホテルの現スタッフと話をしていたら,「日本のテレビでCMを流すのはどうですか」とか言われましたからね.

ここで②に関係した話になるのですけど,「CM流すってのはどうですか!」とかノリノリで言われた時に,アホか,馬鹿か,土に還れ,とか言うと,僕がスタッフだったらこんな所で働けるか,って間違いなく思うので,そんな事は勿論言いません.
オーナーがレイクサイドでホテルをもう一つ経営していることもあって,「運営が変わるなら,みんなしてそっちに移る!」とか言われると,ホテルに対する知識の蓄積がゼロの状態から運営をはじめる羽目に陥ることになるのですね.この辺は結構緊張して交渉にあたっていたのですが,その甲斐あって,こちらが続けて働いてもらいたい人材に関しては,全員その旨了解してもらえました.仕事の動かないダサインの時なんかは,ホテルの現スタッフと仲良くなろうとバナナ持ってったりしつつホテルに日参していました.
それにしても,私って人を雇ったことがないので,25歳のジュニアマネージャーに,「今,自分たちはホテルのオーナーのことを『パパ』って呼んでいるのだ.12月からはあなたが『パパ』だね!」とか,ささやかなお追従みたいなのを言われたりすると,うろたえちゃうのですよ.パパですかー,って.「ヘミングウェイみたいだ」とか言って話をはぐらかそうとするも誰もヘミングウェイ読んだことなくって,虚しい笑いが場を包むことに.
どうやら,今のオーナーの方針が,「パパ的」な接し方のようなのですが,僕は今年で28歳ですからね.25歳にパパって言われるっていうのもすごい.みんな微妙な笑顔だったけど「パパ」ってヘミングウェイで良いのかな.酒飲めないけどジンライムとか飲み始めた方がいいのかなそうでもないのかな,みたいな思案を日々巡らせています.

⑤のマーケティングの方針の検討については,大まかに,ネパール国内での営業活動と,日本をはじめとする国外での営業活動に分かれます.
で,まず,第一に,その二つをカバーする営業活動として,「ウェブでの広報活動」があります.このブログも実はその一環だったりするのですが,本格的にはホームページの作成ですね.これに関しては,使用する写真はホテル設備を整備した後のものがいいだろう,折角だから綺麗なおべべで皆様にお披露目したい,ということで,本格的には年が開けて来年から制作が始まるのかなー,などとぼんやり思っております.

そして第二に,ネパール国内での営業活動.主となるのが,カトマンドゥに集積する旅行代理店への営業活動です.一応,現在ホテルが持っているコネクションと言うか,旅行代理店からの予約の受注に関しては,引き続きこちらで受注出来ることをオーナーとは約束しているのですが,それより下のレベルで,なんだか権謀術数合戦めいてきていたりもします.大人って怖いですね.
まぁ,そんな事をしつつも,ホテルの運営がこちらに移る12月以降に,カトマンドゥに赴いてローラー作戦を実施するのが短期的な計画になります.その為にはパンフレットも新しく作らねばならないわけですが,これも,ホームページと同じ理由で年明け以降に新調出来ると思うので,当座は既存のパンフレットで営業をおこないます.長期的には,カトマンドゥに営業と集金を担う事務所を開設.手間が省けてサービスの向上が期待できます.

第三に,日本をはじめとする国外での営業活動ですが,これに関しては今のところ文字通り三番目の優先順位になっています.色々考えていますが,それはまた別のお話ということで.

3.ポカラのレイクサイドエリアでフリーペーパーを発行する

このフリーペーパーに関しては,上で述べたように,ネットカフェの運営がホテルの運営に変わった為,非常に大きな方針転換を余儀なくされました.

このフリーペーパー,飲食店や観光施設の情報を掲載した,宿泊施設を中心とした設置型フリーペーパーという基本方針がございました.部屋においてもらって,ポカラを訪れた観光客が部屋に着いて,旅の垢を落して,ふっと一息ついた頃に目にとまる,という読者との出会いを意図していたわけです.ネットカフェの運営準備をしていた頃は,有望な集客手段として,かなり力を入れて取り組んでいました.
ポカラのレイクサイドでは,ネットカフェの使用料が組合によって統一されているので,価格競争で勝負することが不可能です.また,回線速度についても,どれだけ頑張っても遅いので,そこで差異化も出来ない.飲食品の提供なども計画していたのですが,見知らぬ土地を訪れて,宿においてあった色々便利な情報が載っているフリーペーパーの表紙と同じ看板のネットカフェがあったら,「入ってみようかな」って思うだろう,きっと.そういう狙いでした.

これが,ホテルを運営すると言うことになると,だいぶ話が変わってくるんですね.設置をお願いしようとしていた宿泊施設が,基本的に皆商売敵になります.わざわざ商売敵の広告を部屋においてあげる程皆さんお人好しでないですからね.

これを踏まえて,最初は毎月発行して青い表紙でポカラを埋め尽くしてやる!という勢いだったフリーペーパーなのですが,現在は,年二回程の発行でいきましょうか,という形に.正直,今の忙しさを考えると,年内創刊毎月発行とかどう考えても無理なので,結果オーライでした.

4.ネパールの素材を用いた商品開発のためのマーケティング

ネパールのお土産物って言うのは,和紙,ヘンプ,パシュミナ,金属や木製の細工物,紅茶などなど,キラータイトルはないけど佳作がちらほら,という状況です.
しかし,商品管理だとか,デザインの面で,素材が良いのに勿体ない,という状況になっている,というのが率直な感想です.大部分の店で同じ商品が置いてあって,さらに埃にまみれてたりする.私の経験から言うと,こういうお土産物って言うのは,現地で買うときは記念になるだろうと思って買うのだけれど,帰国すると作りの粗さや脆さのおかげで,あまり有意義に使うことができないことが多いんです.
ここのところをちょっと工夫してお土産物を,将来的にはネパール国外に売り出す,ネパールならではの商品を作れないものか,そう考えての商品開発です.ネパールの素材とネパールの作り手と,私達のデザインをうまいことくっつけて,良い物を作ってみたい.
現在の状況は,ネパール国内で集めたサンプルをもとに,日本でデザインを検討している段階です.ネパール側はデザインを待っている状況なので,この業務に従事していたのがなんだかすごい昔のような気分なのですが,僕個人の感想としては,色々な商品をサンプルだからとどかどか大人買いできて楽しかったです.最近の地味きわまりない日々に比べて華やかだったことよ.

以上が,私の8月~10月の,ネパールでの3ヶ月間の簡単なまとめとなります.目標達成どころか目標すら変わっていたりとなかなか破天荒なのですが,引き続きお付き合いいただければ幸いです.

かしこ
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電話などした後にコメントを返すのもなんなのですが、ええと、帰国中は気にかけていただいてありがとうございました。
やっぱなんか変な感じですね。
【2007/11/20 00:53】 URL | hotellakeside #uLA253Tk[ 編集]
おぉ!帰ってくるか!!
会うのは無理だろうから電話くれ。
番号は変わってない。
【2007/11/03 19:29】 URL | 土佐っぽ #-[ 編集]














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