いやー,最近ネパールでの生活にも慣れてきちゃいましてね.しかもポカラにすっかり腰を据えちゃっているので,そんなに特筆するべき出来事も起こってないんですよね.
 しかしですよ,昔,スタジオジブリの特集番組かなんかで,宮崎駿が家の近くを散歩しながら,日々色々なことを感じたり発見したりしていて,それらから創作のヒントを得ている,みたいなのを見た事がありまして.それ以来,変わらないように思える日常の中にこそ驚きや発見があるのだと思い込んでいる私.こういうことではいかんとも思うわけです.

 特筆するべきことを見つけられない,その一方で,自分の周りは特筆するべきことに溢れているはずだと思っている.もどかしいんですよね.
 そこで,アクセス解析のパスワードを忘れて以来,Googleのページランクくらいしか判断材料がなくてよくわかんなかったんですけど,このブログはどうやら私が思っているより多くの方に読んでもらっているみたいなので,皆さんにちょっと助けてもらえればと思ったのですね.他力本願が座右の銘ですからね.

 具体的には,下にリストアップした,私的には面白い話にもなりにくいかなぁ,という,いわゆる「なんでもないこと」になっている事柄達の中に,「これに興味が無いでもない」ってのがありましたら,コメントなり,右のメニューに新設したメールフォームなりで私に教えていただけないでしょうか.

1.ネパールの市バスは安くて慣れるととても便利なんだけど結構すごい

2.ネパールではまじで水牛が道を歩いていて,牛の糞がそこら中に落ちていて暗い夜中はデンジャラス

3.ネパールの人達は酒が好きで,酒が飲めないと男じゃないとか言われるけど私は酒が飲めない

4.ネパールは停電が多くて,私の滞在している宿は景気が悪いため,客が少ないと自家発電してくれないので暗闇に最大2時間放置される

5.ネパールで携帯電話を使っていると,当然ながら間違い電話もネパール語でかかってくるので,会話が成立せず問題が解決出来ないまま,3日越しで間違い電話かけられ続けたりする

6.ネパールでは国中挙げてのお祭り期間にまじで観光産業以外に従事する人達が働かない

7.ネパールの女性の衣服はおおまかにサリーとパンジャーブ(パンジャビー)ドレスと洋服の3種類で,パンジャーブ(パンジャビー)ドレスが,なんかこう,良い

8.ネパールの音楽はインド系の,『踊るマハラジャ』の音楽みたいのが主流で,無闇にテンションが高い

9.ネパールの

 って書いてたらこの前間違い電話かけられ続けた出来事の記憶が甦ってきて悔しくなってきたのでそのことについてどうぞ.
今,ネパールは,ダサインという,国中が盛り上がる規模のお祭りの期間になっていまして,街行く人々はだいたい基本的に浮かれています.
 しかし,私は外国人旅行者が多く滞在する地域に滞在しているので,その雰囲気ってのがなかなか伝わってこないんですよ.なんとなく祭りの盛り上がりを窺わせるのが,新聞で読んだ,チベットの方からもの凄い数の生贄用の山羊がネパールに連れてこられているって記事だとか,市内を走るバスの屋根とかにドナドナよろしく山羊が満載されているのを見て,ボケダーリボケダーリ言われる今,なんだかそわそわするだとか,そういう事くらいなんですよね.
 実際には,この日に休みくれないなら俺仕事やめる!っていう人が居るくらいの大イベントらしいんですけど,ほんとにそう言って仕事をやめてった人が近くにも居るんですけど,正直なんでそこまで,っていう感じなんですよ.
 正月に帰省するだとか,お盆に親戚で集まるとか,そういうのをしっかりと今も維持している人達は,日本にもまだまだいるんでしょう.しかし,私は生まれが東京の片田舎で核家族化の寵児みたいな存在で,親戚付き合いとかよくわからんこともあって,この日に帰省しないと親が泣くとか,いまいち実感出来ない.
 その割に,ダサイン休みになるから,今から申し込んでもネット回線繋がるのが今月末になるよ,って言われるだとか,仕事の人と完全に音信不通になったりするだとかっていう,現実的な影響はかなり受けていて,不便さの方ばっかり目についていたんですよね.ダサイン休みの前日に日本に発送した郵便がいつ届くのかとか,怖くて思考停止してますしね.

 まぁそれでも,郷に入っては郷に従えとも申します.仕事の話をしている最中に,話し相手に実家の両親からダサインに帰ってくるのか,と電話がかかってきたりするのを見ながら,色々不便だけど,ここはネパールだし,なによりみんな楽しそうだし,まぁしかたあるまい,とか思ってですね.なんとなく日本で盆と正月が一緒になったらこんな感じなのかなぁと思いながら,日々を過ごしていたんです.そんなある日,私の電話に一つの着信が.

 前も書いたんですけど,私はネパールで携帯電話を買って以来,嬉しくなっちゃって会う人会う人に携帯番号入りの名刺を渡しまくっていてですね.「道で聞いた」とかいう理由で電話かけられたりすることもあるほど,今現在どこまで自分の携帯番号が広がっているのか分かってないんです.
 しかも,名刺は渡しまくる割に,その時にもらった相手に名刺に書いてある番号を携帯に登録するってことを怠っている上に番号を覚えようともしていないので,基本的に着信は知らない番号からになるんです.

 でもまぁ,私の携帯電話に電話をかけてくるってことは,その人は私と実際に会ってなんらかのコミュニケーションをとって,その結果私に名刺を押し付けられたか,そういう経緯を経て私の名刺を持っている人から,その番号を聞いた人って事になるわけで,私が日本人であることを知っていることが前提になるわけです.なので,日本語が喋れるか,英語が喋れるかするわけで,内容はともかく話すことは出来る.はず.

 そんな事を理由に,その日も知らない番号でも気軽に電話に出ると,

「がnいshじs!?」

 結構頑張って再現してもこれくらいのことを電話口で,きっとネパール語で女の人に叫ばれました.
 ネパールの人の電話のあり方って,日本の様式とはだいぶ違っていて,例えば,日本人が日本で友達に電話をかける時,相手が出たら「もしもし」とか言うじゃないですか.とりあえず「申す申す」みたいな前口上が入る訳じゃないですか.ネパールの人は,親しい相手に電話する場合限定だとは思うんですけど,とりあえず相手が出るなり,例えば,「クリシュナ!?」とか叫ぶんですよね.相手がクリシュナさんでなくても関係なくて,「クリシュナ!?クリシュナ!?」とか叫んで,それで電話の相手がクリシュナさんを探してきて,目的の相手が出た時点で,「ナマスカール」とか言って話がはじまる感じなんです.
 さらに,相手が出ない時も結構すごくて,リダイアルしまくり.とりあえず10回くらい当然のように,しかも,応答がありませんって,仕様で電話が切られるまで鳴らしまくるんですよ.留守電とか留守番メッセージサービスがないからなんでしょうけど,電話をしている様を見ているこっちがそわそわしちゃうほど違うんです.

 で,話は電話口で私に分からない言葉を叫ぶ女性の話に戻るんですけど,でもまぁ,これくらいは異国の地で電話を持つ以上,予想されて然るべき状況です.ああ,間違い電話なんだな,この「がnいshじs?」っていうのは,きっとこの人が電話をかけたと勘違いしている相手の名前だなと思って,

「 この番号はあなたの言う,がnいshじsさんの番号ではないですよ」

 って英語で伝えました.すると,

「がnいshじs!? sなrくsごkhっげgてtbけじゃなjすfj!?」

英語通じねー.

 まぁ,これも予想されて然るべき状況です.日本と一緒で,ネパールの人がみんな英語を喋るわけじゃないですからね.どちらかというと,ネパールに居ながらネパール語喋れない私が悪い.でもネパール語喋れないのでしかたない.向こうが,

「がnいshじs!? がnいshじs!?」

 と連呼するのに対して,「ノー. ノー」と律儀に答えてました.そうすると,8回くらい叫んで諦めてくれたのか,出し抜けにプツンと電話が切れました.

 この時は,若い感じの声だったので,もしかすると,ダサインに帰るから,とか,そんな電話だったのかもしれないな,なんか盛り上がってたしな.ちゃんと番号を確認して,はやく声を聞かせておやり,とか思ってたんですよ.そしたらそれから3日くらい間違え続けられたの.

 私が,彼女が電話をしたいんであろう,「がnいshじs」さんの名前を上手く聞き取れてないか,発音が間違っているかで,「がnいshじsさんじゃない」って言うのを最大限単純化した,「ノーがnいshじs!ノー!」っていう叫びも向こうに通じず,もうなにがなにやら分からないことに.

 2日目くらいからは,向こうも半分キレてて,なんでお前が「がnいshじs」の携帯持ってんだよ盗んだのかこの野郎,みたいな雰囲気になっててですね.
 私のほうだって,これは自分のお金で購入した文句なく私のものである携帯な訳で,なんでお前にキレられなきゃいけないんだ,という至極正当な理由で腹を立てまして,軽く喧嘩みたいに.
 毎回毎回なんも言わずにブチッって電話切られるのが理不尽さを演出してすごい頭に来るのもあって,向こうは向こうで勝手に叫んでるし,こっちはこっちでそれに構わず,「アホかあんたはなんでそんなに迂闊なんだアホかいいから黙って番号を確認しろアホかもしくはアホなあんたの手元のアホ丸出しな電話番号がアホとしか思えない程に間違っているとアホなりに早く悟ってくれアホかアホかアホか」なんてのはまだ可愛いもんですよね,ってくらいの罵声を浴びせるという,非常に心温まる国際交流をしてました.
 周りに電話を代わってもらって話してもらえる人がいない状況をピンポイントで狙ったかのようにかかってくる電話に,最後の方は,「ニエトニエト!」とか叫んでましたからね.

 で,そんな電話も,今年のダサインで一番大事な日であるらしい,21日を境に全くかかってこなくなりました.そうなってみるとこっちの気分も落ち着いてきて,やっぱり両親に電話とかその類ので電話だったのかな,アホアホ言って悪かったな,とかちょっとしんみりするわけがない.トイレに居る時に通算で5回くらい電話かけられた私の怒りはどこにもっていけばいいんだ.

トイレに入っている時に間違い電話のかかってこないなんでもない日ばんざい.
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